bat & ball

ytc_17の日記

最寄りのカフェ

 

 駅前にはサンマルクカフェ、スターバックスドトール、上島珈琲、ほかファーストフードがあるのだけれど、中でも最近サンマルクに足が向くようになった。昔はスタバ一辺倒だったし、もっと昔はドトール一辺倒だった。でも徐々に選択肢が増えてくると利用するカフェの頻度も変わってくる。サンマルクはファーストフードほどうるさくないし、スタバほど単価が高くもない。店内には無害なジャズがかかっていて、客層も比較的落ち着いている。パソコン開いて作業をしている人とか、黙々と読書をしている人なんかがめだつ。ショッピングモールの中であれば、dpointの他に独自のポイントもつく。コーヒー自体の味も悪くない。ただコロナの影響だと思うけれど、今月からグラスではなくプラスチックのカップにかわってしまった。背が高くて厚みのあるグラスが好きだったんだけど。あとサンマルクといえばチョコクロだけど、フードも手の出しやすい価格で味もいい。普段、フード目当てでカフェに行くことはあまりないのだけど、たまに食べると美味しい。

 

 そういう選択も自分の生活圏によってかわっていくのだろう。代官山や湘南のt siteにはたまに行くけど、徒歩では行けなくて車でしか行ったことはない。最寄りの徒歩圏にt siteがあったらしょっちゅう行くようになるんだろうか。

 

コロナについて ②

 

 六月の終わり、今年の半分も終わる。今年の梅雨は比較的穏やかな気がする。

 まだまだコロナの影響がいろいろなところに出ている。

 

 

 日本体操協会は29日、2008年北京五輪トランポリン男子個人4位の外村哲也(35)=アムス・インターナショナル=が現役を引退すると発表した。東京五輪出場を目指したが、新型コロナウイルスの影響で来夏に延期されて決断した。今後の活動は未定。  

 

 外村は協会を通じ「心技体ギリギリで競技を行っていて、加えてこのコロナ禍で競技環境を整えて、今からもう1年現役延長することは極めて困難と判断した」などのコメントを出した。                                                                             (高知新聞 ウェブサイトより)

 

 

 正直、トランポリンという競技も外村選手個人についてもほとんど知らなかった。ただ、東京五輪のために積み重ねてきたものが、新型感染症の影響であっという間に音もなく崩れていってしまう。自分の知らないところで。自国開催だし、もし自分がその切符を手にしていたら全霊をつくして準備してたと思う。選手個人も、そのまわりの家族、関係者も。きっと来年にはそんなニュースさえ忘れてしまうんだろう。たとえ2021年にオリンピックが開催されても、開催されなくても。

夢を持つべきなのか

 

 村上龍さんのエッセイ集「おしゃれと無縁に生きる」を読んでいる。

 龍さんは確か川崎市か、以前は横浜市青葉区の方に住んでいたと思うのだけれど、近所の公立中学校でボランティア活動として講演会を開催しているらしい。(今もしているかわからない) ちなみに近所の活動についてはボランティアであり無報酬なのは、居住する地域とはいい関係でいたいから、というシンプルな理由だそうだ。生徒や保護者から事前に質問を集め、それに回答していくというかたちの講演の中で興味深いものがあった。それが表題の「夢を持つべきなのか」という質問だった。

 

 スポーツ選手や文化人、企業経営者などのいわゆる有名人はメディアの中で夢を持つことをしきりに語ろうとする。それは今も昔も変わっていないような気がする。

 

「自分は小さいころから夢を持ち続け、それに向かって努力しつづけて、ついに、夢は叶った。みんなもぜひ夢を持って欲しい。夢に向かってがんばればいつか現実になる」

 

 子どもたちは、今であれ昔であれ、そういったコメントをどのように受け取るのだろうか。サッカーのワールドカップやオリンピックに出場することを夢として持ち続けるべきなのだろうか。高度経済成長のような今日よりも明日より良い暮らしがあるという期待が社会にあればそれも有効かもしれない。しかし高度経済成長が完全に終止符を打ち、雪崩のように高齢化社会に足を踏み入れている現代社会にあって、夢を持つというのはどれほど有効なのだろうか。

 

 試しに現代の求人情報をみてみると、とても希望のある社会とは思えないし、仮に自分に子どもがいたとしたらそんな社会に放りこみたいとは思えなかった。できることといえば、学校を卒業する段階までに自分にはどのような職種があっているのか、あるいはあっていないのかを精査し、地理的条件という制約の中でこれなら就職できるかもしれないという仕事に出会うこと、それぐらいのような気がする。

 

 村上龍さんは下記の言葉で話を締めくくっている。

 

「夢というより目標と言ったほうがいいかも知れないが、ないよりも、持っているほうがいい。しかし、自分には夢や目標がないからと、がっかりする必要はない。 -中略- 興味があることに積極的に接していれば、いつか必ず何かに出会う。そのための時間を、あなたたち中学生は、とても多く持っている」

 

 

 

おしゃれと無縁に生きる

おしゃれと無縁に生きる

  • 作者:村上 龍
  • 発売日: 2015/08/06
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

 

 

 

スターティング・オーヴァー

 

 ジョン・レノンのStarting Over という曲を聞いている。

 この曲を知ったのは「いちばん大切なひと」という昔のドラマがきっかけだった。主な出演は香取慎吾観月ありさ。ドラマのストーリーは忘れてしまった。でもこの曲は憶えている。洋楽は英語の勉強になる(と個人的に思う)ので、繰り返し聞いてきた曲のひとつかも知れない。ドラマのストーリーなんてひとつも憶えていないのに。

 

" Everyday we used to make it love

Why can’t we be making love nice and easy

It’s time to spread our wings and fly

Don’t let another day go by my love

It’ll be just like starting over – starting over "

 

(どのように翻訳しても日本語だと不適当な感じがしてしまう)

 

 

 

スターティング・オーヴァー

スターティング・オーヴァー

  • 発売日: 2010/10/04
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

いちばん大切なひと [DVD]

いちばん大切なひと [DVD]

  • 発売日: 2010/10/06
  • メディア: DVD
 

 

 

 

六月の茶蕎麦とかき氷

 

 先日、葉山の「日の出園」という喫茶店に行ってきた。蕎麦と夏季の期間限定のかき氷(ほうじ茶)を食べてきた。町中がもう夏の盛りのような空気だった。そろそろ蝉の声が聞こえてきそうなくらいだった。

 車で行ってきたのだけど、緊急事態宣言の解除後ということもあって割と混雑していた。町にもお店にも道路上も海岸線も結構人で溢れていた。

 

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茶蕎麦 605円 (税込)

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ほうじ茶金時 770円(税込)

 

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/kanagawa/A1406/A140602/14042196/top_amp/

 


 葉山は切り立った崖のような山肌に木が隙間なく生えていてそれが水際まで迫っている。海から陸に上がると眼前にはすぐ緑の山という感じ。そのお店も山の中腹というか上の方にあった。駅から歩いていくとかなりきついと思う。逆に葉山を抜けて横須賀市三浦市に入っていくとぐっと開けた畠が多くなる。視野も広がって開放感がある。そんな町中を車で走っているとそこでの暮らしがどのようになるか時々想像することがある。ここは電車が走っていないから不便だけど人も拡散していて閑静な暮らしができそうだな、とか、ここまで畠があったらスローライフのように土いじりでもしてみたいな、とか。喫茶店や神社や公園の多い町がいいな、など。そこに住んでいる人たちというのはいったいどのような経緯でそこに暮らしはじめたのだろう。見知らぬ町を訪れるといつでも不思議に思う。

 

 

 

歌舞伎と茶漬

 

三谷幸喜脚本のドラマ、「古畑任三郎」が再放送されていたらしい。

(2020年5月16日(土) 15:30~17:30)

いまでもたまに見返すことがあるけれど、どのストーリーも古びない。

 

盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)

歌舞伎の演目のひとつ。

 

 古畑任三郎の1st season 「動く死体」で犯人役の堺正章さんが警備員(きたろう)を殺した後、すぐにその現場を離れず楽屋にもどってお茶漬けを食べるシーンがある。上記の歌舞伎におなじようなシーンが出てくるらしい。一見すると行動に矛盾があるそのシーンがあることで、作品全体がよりリアリティのあるドラマに仕上がっている。

 小説だけではなくて、テレビドラマも継続してみることができなくなってきた。毎度思うのだけれど、それが自身の加齢によるのか、それともクリエイターの側によるのか、よくわからない。ドラマも音楽も、小説も、新しい作品を開拓するよりは、これまで観賞してきたストックを使い回すことしかほとんどなくなってきた。好きだった作品については細部までよく憶えているし、最近のつまらないものはすぐに忘れてしまう。もうその感覚が逆転することはこの先ないだろう。たぶん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古畑任三郎 COMPLETE Blu-ray BOX

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  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: Blu-ray
 

 

焚き火についての短編小説

 

 前回、村上春樹さんの話をしたので、そのつづき

 

 いろんな人の感想、たとえばサイトのレビューなんかをみているとこの人は短編と長編で評価のわかれる小説家だと思う。もちろんどっちが上でどっちが下という問題でもないとは思うけれど、個人的には好きな短編小説が多い。正しく理解できているかどうかは別にしてすらすらとストーリーを追跡することができる。

 

 

神の子どもたちはみな踊る 収録   (新潮文庫)

「アイロンのある風景」

「蜂蜜パイ」

タイランド

 

中国行きのスロウ・ボート 収録  (中公文庫)

「午後の最後の芝生」

「貧乏な叔母さんの話」

「ニューヨーク炭鉱の悲劇」

中国行きのスロウ・ボート

 

レキシントンの幽霊 収録(文春文庫)

レキシントンの幽霊

「沈黙」

トニー滝谷

「めくらやなぎと、眠る女」

 

 

 先日、「アイロンのある風景」を読み返していてふと思い立って大磯の海岸に行こうとしたらコロナ対策として駐車場が閉鎖されていた。結局、国道沿いにある食事処でマグロ丼を食べて帰ってきた。そもそも神奈川県には静かに焚き火のできる場所がないのだろうか。近場でいえば葉山の海岸なんかいいとは思うのだけれど、情報化によってか人口も増えてきたし場所柄、火を使うことに対してあまり好ましくはないのかなとも思う。最近、モリノネという人の動画をみていてふと思い立って焚き火をできる環境があればいいのにと思っていたところだった。昔、イギリスのカンタベリという町で暮らしていた時によく行っていたsimple simon というパブには本物の暖炉があった。そこで冷たいギネスビールを飲みながらじっと薪木が燃えていくのをみつめているのが好きだった。いまでもあるのかしらん。

 

 

 

 

www.youtube.com

 

 

 

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

 

 

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

 

 

 

 

 

 そういえば熊本市内の蔦屋書店(熊本三年坂)で買った「女のいない男たち」の中にある「独立器官」という話も良かった。